見切れ写真は実物よりもよく撮れる?
見切れ写真を撮影していると、自分がなんとなく格好良く写ることがありませんか?
私はあります。
こちらの写真を御覧下さい
われながら不細工で悪人顔です。見ていてうんざりしてきます。
それに対してコチラのクォーター
老人斑がちょっと残念ですが、かなり良い感じ。
自分で言うのもなんですが、そこそこ見られる顔になります。
だから私は見切れ写真が好きなのです。
なぜ格好良くみえるのか?
脳は見えない部分を勝手に補ってくれます。
フルフェイスで撮影された自分の顔は、そのものズバリ自分の顔全体なので、補いようがありません。
ところが、クォーターの場合、残りの4分の3については脳が補ってくれています。
それも、自分にとって理想的な姿で。
だから見切れ写真は実物よりもよく見えるのです。
これは、自分の写真だけではありません。
他の人の見切れ写真でも同じです。
それが異性だったら、自分にとって理想の異性像で脳が補ってくれるのです。
これについて、なんか説得力のある研究とかできないかなあと、ずっと思っていました
ヒントはテレビにあった
ある時、何となくテレビで「所さんの目がテン!」を見ていたときのことです。
その日の特集は錯覚で体型を補正するという内容でした。
足首だけが露出するようにすると、脳が錯覚して足が細く見えるというものでした。
つまり、隠すことによって理想的な姿に錯覚するということです。
これって見切れと同じじゃん!
さらに番組を見続けていると、その錯覚についての説明がありました。
それは、
アモーダル補完
これだ!!!!
さっそくググってみました。
アモーダル(Amodal)補完
物体の遮蔽された部分を補う視覚の補完機能。補完自体は非常に明確な現象ですが、被遮蔽部に対する明確な知覚(例えば、色がついたり、明るく見えたりする)を伴わずに生じることから、非モダリティな補完、アモーダル補完と呼ばれます。これに対して、主観的輪郭の補完(カニッツァ三角形)に代表されるような明確な知覚の変化を伴う補完は、モーダル補完と呼ばれています。
モノの背後を見る脳の仕組みを解明 -視対象の部分像から全体像を復元する第1次視覚野の活動をfMRIで観察-より引用
まさにこれです!
私が探し求めていた答えがここにありました。
見切れ写真はアモーダル補完によって男っぷりや女っぷりを数段引き上げます
ああ、なんと説得力のある説明なんだろう。