顔の縦半分が写真のフレームに入るように見切れることから、ハーフと名付けられました見切れ技です。
写真フレームの縦軸が対称の軸となるように、顔を半分だけ写真にいれるのが基本です。
この時、目と目の中心を結んだ直線と見切れの軸が垂直に交わり、頭頂から顎先までが写真に入るように見切れるのが最も美しいハーフで、特にパーフェクトハーフと称されます。
見切れ写真黎明期には完全な線対称とならなくても、片方の目だけが写っていればハーフとして認められていましたが、現在では、あまりにも線対称から遠い写真はハウスキーパーという技に分類されるようになっています。
見切れの軸の傾斜は両目の中心を結ぶ線に対して垂直であることもハーフ成立の条件です。
こちらも見切れ写真黎明期には、概ね2°までの傾きであれば、ハーフとして認められていました。しかし現在ではわずかに傾いた程度であっても、スラッシュと判定されることが多くなっています。
条件が厳しくなってきた背景には、見切りストの多くがハーフに対して、美しさを求める風潮が強いことと、見切れ技がより細分化されてきたことが上げられます。
簡単そうに見えて意外と難しいのがハーフです。撮影時はパーフェクトなハーフのつもりでも、後で写真を確認すると見切れの軸がずれていることがあります。これはそれぞれのカメラのクセによるものです。
繰り返し撮影して、自分のカメラのクセを掴みましょう。