Summy師範のイカ騒動

こんにちは。見切れ写真師範のSummyです。
先日、見切れグループに投稿した「ちょっとした騒動」にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました。

ん、ちょっとした騒動って…??
何が起きていたのか、その一部始終をご紹介しましょう。

「何か届くから」

先月末の東京マラソン。
大変感動的でしたね。
見切れグループでも大変盛り上がりました。

その数日後、筋肉痛も和らいできた家元・前多先生より連絡が。
「週末、何か届くから受け取ってね」
…何だろう?

届くという週末には、
「天候に左右されるので週末到着はない」
とのこと。
ん、天候に左右される?
それは吹雪いて輸送体制が乱れるからか、それとも…??

そして、週が明けて月曜日。
「明日届くから、明日中に受け取ってね」
とのこと。
しかも解体が多少必要とのこと。
何だろう…ホタテか、十三湖のしじみか。でも旬じゃないしなぁ。

でもそこは大学・大学院と地理学専攻の私、前多先生からもらった、宅急便の伝票番号で配達状況を検索して気づきました。
発送地…函館?

「イカだ!!!」

北海道函館市といえば、市場で食べられる地元で水揚げされた海産物が有名ですが、特に有名なのはイカ。
津軽海峡沖がイカにとって通り道となっていることから、イカがよく水揚げされるそう。
地元ではトラックでイカの移動販売車が来るのはもちろんのこと、お祭りでは「イカ踊り」が踊られるほど、イカは函館に根付いた海産物です。

さて、どんなイカが来るのか。
私、首を長くして待つことにしました。

突っ込みどころ満載?!発泡スチロールの中身

「ピンポーン」
夜、クロネコヤマトのおじさんが大きな発泡スチロールを抱えて我が家にやってきました。
えっ、その大きさって、何杯入っているの!?30杯ぐらいいそうだけど。
発泡スチロールを受け取り、上部を見ると…。
「活イカが入っています。揺らさないように…」
活イカ!生きているのか!!

揺らすなということで、慎重に台所へ運搬。
フタに巻いてあったテープを取ると…目に飛び込んできたのは「御祝」ののし。
…何を「御祝」されているのか…たぶん前多先生の東京マラソン完走祝いってことだな。
メッセージカード付きで、いろんな意味で微笑ましくなりました。

これがそののしとメッセージカード。突っ込みどころもありますが、気になさらず…。
これがそののしとメッセージカード。突っ込みどころもありますが、気になさらず…。

のしを取り、さらにかぶせてあった紙を取ると…!!
円柱状に膨らんだ袋に海水とイカ!それが2本!
おぉ、こんな風になっているのか〜。
突っつくと動く〜おぉ〜。
楽しそうだけど、私イカはもちろん、生きた海産物はさばいたことないぞ…さてどうしよう。
箱には発送した水産会社によるレシピもついていたのですが、肝心のさばき方がない…おーい!
すぐさまクックパッド先生に相談です…。

死闘!活イカとの戦い

前多先生より動画のアップを所望されたので、見切れ動画を撮影し、いよいよ袋を開けました。
海水とともに勢いよく桶にダイブするイカ。
いきなり落とされたからか、それとも環境が変わったからか、水を何度も吐き出します。
イカが壁側を向いて水を吐き出していたので難を逃れましたが、あやうく我が家の流しは水浸しになるところでした…。

イカの怒り?が収まったところで、ようやくイカを持ち上げ、水洗い。
大人しく、まな板の上に乗っていただきました。
ここからはクックパッド先生にご登場いただき、イカのさばき方を指南いただきます。
イカは陸上でもまだまだ元気。
動くイカを押さえながら、身に包丁をえいと入れる私。
少々皮が切りにくいものの、幸い年初によく切れる包丁に買い替えたため、スイスイ切れていきます。
円錐の展開図のような見た目にした後は、身と骨や顔?、ゲソ部分を分割。
分割し終わった段階で、まな板から落ち、逃げようとする骨と顔?とゲソ。
おぉーい、待て待て!
ゲソのすぐ上に目や口もついているためか、よく動くんです…。
逃げる骨と顔?とゲソを捕まえまな板に戻し、再度見切れ動画撮影。
身もまだまだ動きます…イカの生命力は強いなぁ。

その後はクックパッド先生の指導に従い、無事イカの刺身完成。
イカ刺しにはしょうがを、とあったので、急ぎ向かいのスーパーへしょうがチューブを買いに行き、ようやく夕飯。
ここまで1時間ぐらいかかっただろうか…。

無事に刺身が完成し、安堵する私。早くチューブしょうが買ってこないと食べられん…。
無事に刺身が完成し、安堵する私。早くチューブしょうが買ってこないと食べられん…。

ようやくありつけたイカの刺身は…おいしー!!
歯ごたえあり、甘さあり。
ゲソは吸盤がまだまだ元気で、皿やはし、果ては口の中まで吸いつかれる…すごいな、活イカ。
結構なボリュームがありましたが、美味しく頂戴しました。

そして翌朝。
前夜1時過ぎに帰宅したうちの相方のため、再度イカをさばく私。
今回はクックパッド先生の手助けを借りなくてもさばけるぞ〜。
我が家に届いてから12時間以上経過していましたが、イカはまだ生きていた!
すごいなぁ、日本の輸送技術は。
しかも朝からさっきまで生きていたイカで刺身!なんとぜいたくな〜。

というわけで、イカをさばいたことのない横浜市民による珍騒動をお届けしました。
イカでこんなに楽しめるとは…。

そして我が家にイカを送付いただいた、前多先生、ごちそうさまでした!!