タイトル通り、ハーフマラソンを完走しました。
もの凄く遅いペースですが、途中歩く事も立ち止まることも無く、
本当の意味で完走です。
かなりグロッキーです。
帰宅してから昼寝したのですが、まだ疲れています。
現時点では二度とハーフマラソンに参加することは無いと思うので、
記念に書き留めておきます。
走り始め
私は運動が苦手で、特に持久力を要する運動が苦手です。
小学生のころの運動会では、いつも最下位でした。
大学の部活では、持久力系のトレーニングでいつもダウンしていました。
それがトラウマになり、大学時代のチームメイトとは疎遠になっています。
そんな私が、走る事を始めたのは2014年6月1日からです。
Facebookのグループで公開ダイエット勝負をしていたので、少しでも減量に役立てばと思って走り始めました。
最初の距離は1500m。
これでも200m以上を長距離走だと思っていた私にとっては大変な距離なのです。
ダイエット効果はほとんど有りませんでしたが、ほぼ毎日走り続け、6月の総走行距離は107kmでした。
ハーフマラソンへの誘い
そんなとき、facebook友達のサミーさん(以下、マスター・サミー)がトンデモナイ提案をしてきました。
ハーフマラソンに申し込もう!
いや、ありえないし!と思っていたら、具体的なマラソン大会のリンクまで送ってきました。
これはスルーしておこうと思ったら、同じようにハーフマラソン参加を勧められていた関西の友達が参加申込みの決意表明をしてしまい、なんとなく私も決意する流れになってしまいました。
「最終的には、申し込まなきゃいいや!」
そう思っていたのですが、結局申し込んでしまいました。
参加を決意したのは息子(以下餅)のためです。
運動嫌いの親に育てられた餅は、親以上の運動嫌いに育ってしまいました。
運動会では万年ビリです。特に、持久走では大きく差をつけられ、運動会の進行を妨げるほど遅いのです。
そんな彼に、父がハーフマラソンに挑戦するする姿を見せたい。最下位でも堂々とゴールする姿を見せたいと思いと考え、ハーフマラソンに申し込むことを決意したのです。
練習
とりあえず月に100km走ることを続けようと思い、毎朝5時前に起きて走り続けました。
最初は、
絶対に金をかけないぞ!
と思っていましたのでぺたんこのスニーカーで走っていました。
しかし、そのうちにちゃんとしたシューズが欲しくなりました。
気がつくと、
- シューズ
- ウエストポーチ
- 速乾Tシャツ
- コンプレッションウェア上下
- サポーター
と、それなりに金をかけている自分がいました。
完全に習慣化
走る事が当たり前になり、完全に習慣化してしまいました。
雨や旅行で走られないことをストレスに感じるようになった自分に、マジで驚いていました。
そんなときに、衝撃の事実が発覚
ハーフマラソン当日が、娘のピアノ発表会と重なり、家族が応援に来られなくなったのです。
餅に親の背中を見せつけることが目的だったのでショックが大きかったのですが、自分のために走り続けることにしました。
調子に乗って、東京マラソンに申込みまでしちゃったりしました(もちろん落選)。
募る不安
徐々に走る距離を伸ばして、最長で14km走れるようになりました。
それでも、早歩きの老人よりも遅いくらいのペースなので、
こんなんでマラソン大会にでて良いのか?
本当に完走できるのか?
と、常にネガティブな思考が浮上してきました。
その都度、その思いをFacebookに吐露していたのですが、
常にマスター・サミーから
大丈夫!
と根拠の無い励ましを頂き、なんとかモチベーションを維持することができました。
大会前日には、もう一人のマスター、オスカル師から、大会当日の動きについてご教示いただき、なんとか不安を払拭することができました。
スタート前
余裕を持って会場入りしたら、すでにお祭りのように賑わっていました。
みんな気合いを入れてウォーミングアップをしていました。
揃いのウェアに身を包んで、いかにも速そうです。
あきらかに津軽人では無い言語を話す人たちが、地元民と思われるランナーと談笑しているのを見て、
何とも言えない場違いな自分
を味わいました。アウェイ感ってやつです。
仮装ランナーも多数いました。
あきらかに走る事には向いていない格好の人も居ますが、おそらく私より速いはずです。
ストレッチも飽きたので、ひとりぼっちの私はスタート直前までKindleで読書して過ごしました。
スタート
スタートラインに並びました。
何が起こっているのか分からないのですが、時々拍手がおこるのです。取り合えず雰囲気に合わせて拍手しておきました。
マスター・オスカルから
遅くてもスタートは前に並ぶべし
と指導されていたので、なるべく前に行きました。
それでも、2時間以内にゴール予定の人の中に入ることは、さすがに無理でしたので、戦闘から20m程後方からのスタートにしました。私の精一杯です。
号砲一発、一斉にスタート
を想像していたのですが、
なんか遠くの方で何か鳴ったかな?
程度の音がして、またまた拍手が起こり、ジワジワと動き始めました。
マスター・サミー、マスター・オスカルの教え通り、抜かれようが何しようが最初から自分のペースを守って走りました。
こんなに参加者がいたのか!
とビックリするくらい多くの人に抜かれました。
抜かれても抜かれても、まだまだ抜かれるのです。
普段走っている7km位までは、何の問題も無く走る事ができました。
しかし、そこから折り返し地点までが長いこと長いこと…
折り返し地点で記念の見切れ写真を撮る
これだけを考えながら走り続けました。
ようやくたどり着いた折り返し地点で撮影したのがコチラ
ハーフのハーフだからクォーターで決めました。
折り返し地点からゴールまでは、ただひたすら辛かったです。
心の底から
東京マラソン、落選して良かった
と思いました。フルマラソンなんて、私には有り得ません。
途中、親切な方が満面の笑顔で、剥いたバナナを渡そうとしてくれたり、クロワッサンを渡そうとしてくれたりしたのですが、私にはそれに応える余裕がありませんでした。ごめんなさい。喉が詰まりそうなので遠慮したのです。
それでも何とか、歩く事も立ち止まることもなく、2時間51分59秒で完走することができました。
この写真を妻にメールしたら
「完走おめでとう」
と一言だけの返信。
なんかそっけないなぁと思っていたのですが、実は餅が打った返信だということが、帰宅後に判明しました。
少しは餅にも届いたのかもしれません。
完走の感想
予想以上というか予想通りというか、とにかく辛かったです。
Facebookのコメント欄で
何か悟りました?
と聞かれたのですが、
正直、全く悟れませんでした
何度か走ったら悟りがあるのかもしれませんが、現時点では次のレースなんて考える気になりません。
そのうちジワジワと完走した実感が湧いてくるのかもしれません。
ただ、間違いのないのは、走ることが大嫌いな私が、ハーフマラソンを完走したことです。
この事実だけは揺るぎません。
とりあえず、ダイエットのために雪が降って走られなくなるまでは朝ランを続けたいと思います。
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